巫　郷ウーシアンの巫女王。幼名、柳佳りゅうか。
　秘宝・三宝の内の一つ、朱 零チューリンを体内に宿す。呪術を自在にあやつる。
　とにかくおっとり・のほほん・ぽややんな少女で、怒ることは滅多にない。 怒るのは大好きな蘇羽鬼そうきに関することだけ。
　しかし、政まつりごとの際にはおっとりとした性格が一変し…

　武芸に優れた郷である魏　郷ウェイシアン出身の少年。
　三宝・威鳳ウェイフォンを 狙っていた紫郷との戦の際、命からがら巫郷に逃げてきた。
　少女かと見紛うほどの美貌の持ち主。しかし、可憐な風貌に似合わず、剣技の腕前は相当のもの。 巫女王の護衛に任命され、お転婆鴉龍の子守をする羽目になる。

　巫郷の王、鴉龍の世話係。
　ぽややんのくせにしょっちゅう社を抜け出す鴉龍に非常に手を 焼いている。それでも幼い頃から鴉龍と共に過ごして来たため、 鴉龍を妹のように愛してもいる。
　言うことは言う気の強い性格でもって鴉龍を補佐している。呪術の腕も優れている。

　巫郷の王、鴉龍の世話係。
　千紗と共に、鴉龍には非常に手を焼いているが、それを面には出さない 物静かな女性。
　千紗よりも歳が鴉龍に近く、性格も穏やかなため、鴉龍にとっては 良き相談役となっている。

　魏郷出身の少年。
　蘇羽祈の幼馴染みで、蘇羽祈と共に巫郷に逃れる。 剣技の腕は非常に優れており、魏郷でも屈指の剣術使い。
　いつも明るくおちゃらけているため調子の良い男のように思われがちだが、 常に周囲に目を配っている。

　巫郷の先の巫女王。幼名桜里おうり。
　鴉龍と同様に呪力の強さから巫女王になるため赤子の頃に 社へと引き取られ、王となるべく育てられた。
　優しく穏やかな性格で、民からの信望も厚かったが、 結界の綻びから侵入した妖魔から民を守り死去した。